ガット張り専門店Kiitos(キートス) の日記
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適正テンション
2011.07.13
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ラケットには必ず、ガットを張り上げる際のメーカー推奨テンションが記載されています。
50~60ポンドとか、50±5ポンドとかです。
しかしながら、これがけっこうあいまいです。
理由① まったく同じラケットなのに記載されている数値が違う。
売られている国によって数値が違うことがあります。
テンションに差をつけたラケットを何種類も打ち比べて判断するのですが、日本人とヨーロッパ人では好む硬さに違いがあるためです。
最近はネットショップなどの並行輸入でラケットを購入されるかたが増えています。
そういった方は一度確認していただきたいと思います。
理由② メーカーが適正テンションを決めたときの、ガット・気温・試打した人・張り上げた人などが不明
ナチュラルガットの50ポンドとポリエステルガットの50ポンドでは打球感がまったく違いますし、使用する季節によっても適正値は変わります。
試打した人の好みがどんなものかわからないし、ガットを張り上げる人によっても仕上がりが異なります。
以上のことを考慮すると、やはり適正範囲が10ポンドというのは狭すぎると思います。
範囲の最大値はフレーム強度を想定している側面もあるので、適正範囲を超えて張り上げることはあまりおすすめできませんが、最小値はまったく気にしなくて良いと思います。
どうすりゃええかわからん!
という方は、じっくりお話しを聞かせてください。
ガットとテンションをいくつかご提案させていただきます☆
ちなみに僕は現在、バイオミメティック300(適正テンション55-65ポンド)にマルチフィラメントナイロンを42ポンドで張って使っています。